会議中に重要な情報を逃さないようにメモを取っていると、かえって会議そのものに集中できなくなることがよくあります。録音したとしても、会議後にその音声ファイルを聞き返し、一つひとつ要約する作業は手間がかかり、多くの時間を費やしてしまいます。
しかし、AI議事録作成ツールの登場により、会議室でのタイピング音は減り、人々は不要な速記作業から解放されつつあります。今回の記事では、2024年におすすめのAI議事録作成ツール5選をご紹介します。
1. Notta (ノッタ)
Nottaは、リアルタイム音声テキスト変換と高い精度で広く知られる、専門的なAI議事録サービスです。ウェブ、モバイルアプリ、Chrome拡張機能など多様な環境に対応しており、アクセス性に優れています。
メリット:
多言語対応: 104言語に対応しており、海外との会議でテキスト化したい場合に選択肢となります。
ファイルからの文字起こし: 既存の音声ファイルや動画ファイルをアップロードしてテキスト化できるため、過去のデータを整理する用途で使えます。
デメリット:
会議後の「整理・分析」がメイン: リアルタイム変換も可能ですが、その真価は会議後に録音データをじっくり分析・編集する場面で発揮されます。Tiroのように会議をリアルタイムで補助する目的には、機能が過剰で複雑に感じられることがあります。
学習コスト: 多機能である反面、全ての機能を使いこなすにはある程度の学習が必要です。
無料プランの制限: 本格的に使用するには有料プランが必須です。
使い方:
Nottaのウェブサイトまたはモバイルアプリで会員登録をします。
リアルタイムで会議内容を記録するには、「録音開始」を押します。
ウェブ会議の場合、Notta Botを会議に招待して自動で記録させることもできます。
会議終了後、自動生成されたテキストとAI要約を確認し、編集やエクスポートをします。
2.Tiro (ティロ) - 最もおすすめ
今回最もおすすめしたいのが、会議のあり方そのものを変えるリアルタイム特化型AIアシスタント、Tiroです。会議後の作業をなくすだけでなく、会議中の議論そのものを活性化させることに焦点を当てています。
メリット:
会議を止めない、圧倒的なリアルタイム性能: 議論の最中に「今の話、何だっけ?」と思っても、即座にテキストで振り返ることが可能。会議の流れを一切妨げず、全員の認識を常に一致させます。
会議終了と同時に、次のアクションへ: 会議が終わる頃には、AIが生成した要約とアクションアイテムが完成。面倒な議事録作成作業は不要になり、即座に次のステップに進めるスピード感はTiroならではの強みです。
誰でも直感的に使えるシンプルさ: 多機能で複雑なツールとは一線を画し、「リアルタイムでの記録と要約」という最も重要な機能に特化。誰でも迷うことなくすぐに使えます。
デメリット:
有料化: 300分の無料提供時間以降は、有料プランへの加入が必要です。
使い方:
tiro.oooにアクセスして会員登録をします。
「新しいノート」を追加し、会話の言語と要約の言語を選択します。
「記録開始」ボタンを押し、会議を進めながらリアルタイムで変換されるテキストを確認します。
エラーがある場合はその場で修正し、会議が終わったら「完了」ボタンを押します。
AI議事録ツールの選び方:5つの判断基準
AI議事録ツールは「文字起こし精度」だけで比較すると、自社に合わない製品を選びがちです。会議中に使うのか、会議後に整理するのか、海外メンバーとの会議が多いのか、機密情報を扱うのかによって、見るべきポイントは変わります。
判断基準 | 確認すべきこと | Tiroが合うケース |
|---|---|---|
ユースケース | 商談、社内会議、採用面接、開発会議など、会議の目的に合うか | 会議中の理解、終了直後の要約、次アクション化を重視する場合 |
言語対応 | 日本語だけでなく、英語・韓国語など混在会議で使えるか | 日本語・英語・韓国語を含むグローバル会議が多い場合 |
セキュリティ | 音声保存、AI学習利用、暗号化、権限管理、監査対応を確認する | 音声データの即時破棄、AI学習不使用、企業向け管理を重視する場合 |
Botの有無 | 会議にBotを招待する方式か、参加者に見せずに記録できるか | 顧客商談や役員会議で、Bot参加を避けたい場合 |
料金 | 無料枠、月額、チーム管理、年間割引、利用上限を比較する | 個人利用からチーム・エンタープライズ利用まで段階的に広げたい場合 |
比較表:おすすめAI議事録ツール5選
ツール | 向いている用途 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
Tiro | リアルタイム会議支援、商談、グローバル会議 | リアルタイム要約、多言語会議、Bot不要、セキュリティ重視 | 会議後の大量アーカイブより、会議中の活用に強い |
Notta | 録音・文字起こし・ファイル整理 | 多機能で、会議後の記録管理に向く | 多機能な分、リアルタイム補助だけなら複雑に感じる場合がある |
Plaud Note | 専用端末での録音 | ハードウェアで手軽に録音できる | その場で議論を補助する用途には向きにくい |
LINE AI要約 | チャット内容の要約 | 日常利用しやすく無料で試せる | 音声会議の議事録作成ツールではない |
Google Docs | 無料の音声入力 | 追加費用なしで使える | AI要約や会議特化機能は限定的 |
よくある質問
AI議事録ツールは無料でも使えますか?
無料枠やトライアルを用意しているツールはあります。ただし、会議時間、保存期間、要約機能、チーム管理には制限があるため、継続利用では有料プランの条件を確認しましょう。
英語会議や韓国語会議にも使えますか?
多言語対応の有無はツールごとに異なります。日本語だけでなく英語・韓国語が混ざる会議では、リアルタイムで内容を確認できるツールを選ぶと、会議中の認識ズレを減らせます。
機密情報を扱う会議では何を確認すべきですか?
音声データの保存期間、AI学習への利用有無、暗号化、権限管理、監査ログ、認証方式を確認してください。商談、法務、人事、経営会議では、セキュリティ要件を先に確認することが重要です。
3. Plaud Note (プラウドノート)
Plaud Noteは専用のハードウェア(カード)を使って録音する、ユニークなサービスです。
メリット:
通話録音に対応: iPhoneなど、通常では録音が難しいデバイスの通話を手軽に録音できる点が特徴です。
デメリット:
リアルタイム利用は不可能: 会議の「その場」で内容を確認できないため、Tiroのように議論をリアルタイムで補助することはできません。あくまで会議後の振り返り用です。
ハードウェアの購入・管理の手間: 専用デバイスを別途購入する必要があり、初期投資が必須です。常に持ち歩く手間も考慮しなければなりません。
使い方:
Plaud Noteのハードウェアを購入し、スマートフォンにアプリをインストールします。
ボタン一つで通話や会議の内容を録音します。
録音が終わったら、アプリと同期して音声ファイルをアップロードします。
アプリでテキスト変換結果と、希望する形式のAI要約を確認します。
4.LINE AI 要約機能
LINEアプリに搭載されている、チャット内容の要約機能です。
メリット:
優れたアクセス性: 別途インストールは不要で、多くの人が日常的に使うLINEアプリからすぐに使用できます。
無料利用: 誰でも無料で利用できます。
迅速な内容把握: 長く続いた会話をすべて読む必要なく、要点を素早く把握するのに便利です。
デメリット:
議事録ツールではない: 音声入力やリアルタイム変換はできず、あくまでテキストチャットの要約のみ。本格的な会議の代替には全くならず、用途は非常に限定的です。
使い方:
会話が多く溜まったLINEのグループチャットを開きます。
チャット画面の下部に表示される「要約」ボタンをタップします。
しばらくすると、AIが会話内容を分析し、要約結果を表示します。
5.Google Docs (Google ドキュメント)
Google Docs は文書作成ツールに付属する音声入力機能です。
メリット:
無料で利用可能: Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で利用できます。
優れた共同編集機能: 他のユーザーとリアルタイムでドキュメントを共有し、同時に編集できます。
デメリット:
低い認識精度と機能不足: 専門ツールではないため認識精度が低く、聞き逃しや誤変換が頻発します。AIによる要約機能もなく、プロフェッショナルな議事録作成には向きません。
使い方:
PCのChromeブラウザでGoogle Docsにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
マイクを有効にした後、「ツール」>「音声入力」をクリックします。
画面に表示されるマイクのアイコンをクリックしてから話すと、音声がリアルタイムでテキストに変換されます。
関連ガイド
さらに詳しい選び方や代替ツール比較は、以下のガイドで確認できます。